顔全体の印象を左右するパーツである「鼻」。シュッとした鼻筋への憧れから、一度は美容整形を考えたことがある人も多いのではないでしょうか。とはいえ、ネットには失敗事例や”修正地獄”とったワードが散見されるため、なかなか一歩が踏み出せないという人もいるかもしれません。筆者もそんな一人でしたが、意を決して45歳で鼻整形を受けてみました。
この記事では、施術したクリニックや、費用、ビフォーアフター、ダウンタイムの経過、施術してよかったこと、反省点などをリアルにお伝えします。「鼻整形のダウンタイムの症状を知りたい」「鼻中隔延長に興味がある!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
鼻整形 施術前
まずは施術前の状態からご紹介。私の鼻は根本の骨幅が広いため、鼻筋がぼやけていました。また、一般的に「鼻先が小鼻よりも少し下にある」のがキレイな鼻の条件とされていますが、鼻先と小鼻がほぼ同じ高さです。
なお、鼻整形に踏み切った理由としては、半年ほど前にフェイスリフトを受けフェイスラインがすっきりしたことが大きいです。頬のボリューム感が減ったことで、以前より鼻のどっしり感が気になってしまいました。
とはいえ「鼻整形=失敗するのが怖い」とかなり不安だったのも事実。そのためドクター選びを慎重に行うべく、ネットを駆使して情報収集し、5軒のクリニックでカウンセリングを受けました。
プリモ麻布十番クリニックで鼻整形を受けることに
最終的に決めたのは、プリモ麻布十番クリニックの大場教弘先生。20年近くのキャリアをお持ちで日本形成外科学会専門医であること、さらに自然な仕上がりの症例が多く、他クリニックよりオペ時間が長いことが選んだ理由です。
カウンセリングを通じて、大場先生から「患者に真摯に向き合う」という姿勢が感じられたのも大きな決め手。他のクリニックは上から目線なドクターが多い印象でしたが、大場先生は物腰が柔らかで「この先生にお願いしたい!」という思いが芽生えました。
クリニックが入るビルが麻布十番駅の出口に直結しているので、地下鉄からのアクセスも抜群です。
提案されたのは鼻骨幅寄せ、鼻中隔延長、鼻背部軟骨移植
カウンセリングでは「鼻先を斜め下にのばしたい」「鼻筋をシュッとさせたい」というイメージのみをお伝えました。
ご提案いただいたのは、鼻骨幅寄せ(整鼻術)、鼻中隔延長術、鼻背部軟骨移植術。
かねてより自分の鼻は低いと思っていましたが、 実は高さはあるようで、プロテーゼを挿入すると不自然になってしまうそう。一方で、根本の幅が広いため、余分な骨を削って鼻筋を通すのが望ましいというお話しでした。
「鼻先を斜め下にのばす」には鼻中隔延長(肋軟骨)+鼻背部軟骨移植はマストとのこと。鼻背部軟骨移植とは鼻筋のラインを軟骨で整える施術で、プリモ麻布十番クリニックでは鼻中隔延長とセットで行うことが多いそうです。
なお、小鼻の横幅が広いので「鼻翼縮小」を視野に入れていたのですが、鼻中隔延長によって小鼻も前方にのびるそうなので、今回は施術しないことにしました。
また、鼻翼基部(小鼻の付け根)が低いため、立体感をアップさせる「鼻翼基部プロテーゼ(オーダーメイド)」もご提案いただいのですが、特注のため時間がかかってしまうので見送ることに。
さらにダウンタイムを有効活用すべく、頬の脂肪吸引と糸リフト10本(TESS LIFT)を同時に施術することにしました。
プリモ麻布十番クリニック、鼻整形の施術の流れ
ここでは、私が受けた鼻整形の当日の流れを簡単にご紹介します。
1.クリニック到着後、個室のリカバリールームで手術着を着る
2.血圧や脈拍などのチェック
3.手術(全身麻酔)
4.看護師さんに支えてもらいながら、手術室からリカバリールームに移動
5.リカバリールームで安静
6.再び血圧や脈拍などをチェック
7.用意いただいたジュースとチョコレートで糖質補給
8.帰宅
全身麻酔は少し不安でしたが、麻酔薬の点滴が始まってから数秒で入眠。なお「4」については後から看護師さんに聞いた話であり、私自身は全く覚えてなく、気づいたらベッドで寝ていました。
リカバリールームのベッドは医療用ながらホテルのような快適さで、ゆったり休めました。洗面台付きなので何かと便利でしたよ。
ちなみに手術は14時くらいに開始し、クリニックを出発したの21時。全身麻酔なので朝から何も食べられないため、空腹との戦いでした。
鼻整形のビフォーアフター
それでは、施術前と施術後の変化を見ていきましょう。
施術前は鼻筋がぼやけていましたが、施術後ははっきりしたのが一目瞭然です。(ノーズシャドウは入れていません)
また、鼻先が小鼻より数ミリ下に下がったことで、鼻全体のバランスが整ったと思います。
以前は小鼻の広がりが気になっていましたが、鼻中隔延長ににより前に引っ張られたため、以前より幅が狭まったように感じます。
横顔を比べてみると、鼻先がしっかり前に出たことがわかります。また根本の骨が削られたことで、すっきりした印象になりました。
鼻整形のダウンタイムのリアルな経過
ここでは、手術当日からギブス抜去までのダウンタイム経過写真をご紹介します。
施術当日
リカバリールームで安静を終えた直後です。眉間から鼻先までギプスが付けられ、その上からテープで固定。鼻の穴にはドレーンという溜まった血液を抜く管が挿入されています。顔全体が腫れ、なぜだか口をしっかり閉じられませんでした。
普通に歩けたもののふらつきを感じたので、大事をとってタクシーで帰宅しました。なお、シャワーは首から下のみ当日から可能ですが、洗髪・入浴はギブス抜去までNGです。
術後1日目
翌日には顔全体の腫れが引きました。目の下と鼻周りに青黒い内出血がうっすら見られました。
抗生剤点滴のため通院。ご覧のとおり、マスクをしてもギブスとテープは見えてしまいます。
つば広帽子を被っても角度によってはギブスが見えるので、電車で何度か視線を感じました。周囲の目が気になる方は、公共交通機関は避けた方が無難かもしれません。
術後2日目
2日目に入ると内出血が黄色に変化しました。この日も点滴のため通院。ドレーンを外していただきました。
術後3日目
3日目。内出血の黄色味が増してきました。
術後4日目
4日目に入ると、内出血の黄色味がさらに濃くなり、範囲も広がりました。頬が全体的に腫れてきましたが、頬の脂肪吸引と糸リフトの影響かと思われます。
術後5日目
5日目。内出血が少し和らいできました。眉間のガーゼが剥がれてしまったため、絆創膏で応急処置しています。
術後6日目
6日目に入ると、内出血がさらに和らいできました。
術後7日目
7日目でギブス抜去&抜糸。まだ全体的に腫れているものの、鼻先がしっかり前に出て、鼻筋が通ったのがわかります。
ずっとギブスとガーゼで覆われていたので、ドキドキハラハラのご対面でした。
筆者が受けた鼻整形の料金・費用
今回、私が受けた整形の料金・費用は以下のとおりです(すべて税込)。
整鼻術(鼻骨幅寄せ)・・・660,000円
鼻中隔延長術・・・880,000円
鼻背部軟骨移植・・・330,000円
全身麻酔・・・200,000円
頬の脂肪吸引・・・275,000円
アンカーマックス(糸リフト)・・・330,000円
術後感染症補償プラン代・・・33,000円
指名料・・・247,000円
採血、心電図、胸部レントゲン、CT検査・・・38,500円
総額 2,975,500円
鼻整形のダウンタイム中、辛かったこと
ここでは、手術直後から1ヶ月くらいまで、辛いと感じだことをお伝えします。
術後1ヶ月は鼻づまりが酷く、寝つきが悪かった
施術当日から1ヶ月くらいまでは鼻が詰まるため、必然的に口呼吸となりました。口の中が乾燥するので喉が痛くなりやすく、のど飴&のどぬ〜るスプレーが必須でした。
特に辛かったのが術後1〜2週間の睡眠時。鼻詰まりが原因でいびきをかいてしまうのですが、その音で目覚めてしまう...ということの繰り返しでした。
術後2週間は鼻水が止まらなかった
術後2週間はダラダラと鼻水が出続けました。ティッシュが手放せないうえ、食事中も出続けるのでかなり辛かったです。
術後1週間は肋骨周りが痛かった
鼻中隔延長では肋軟骨を用いたため、1週間くらい採取した部分に痛みを感じました。特に辛かったのが朝、ベッドで起き上がるとき。急に起き上がると肋骨周りに激痛が走るので、できるだけゆっくり起き上がるようにしていました。
術後2週間はジムで運動できなかった
プリモ麻布十番クリニックからは「軽めの運動は術後2週間から」と指示されました。私は毎日のようにジムでジョギング&筋トレしているので、日に日に体がなまっていくのが苦痛でした。運動を習慣化している人にとっては、かなりしんどいと思います。
鼻整形後のうれしい変化
ここでは、実際に鼻整形をしてうれしかったことをご紹介します。
顔に立体感が出た
「鼻整形=顔の立体感が出る」とよく言われていますが、まさにその通りでした。鼻先、鼻筋ともに数ミリ変化しただけなのに、立体感が出たうえ、全体のバランスが整ったと感じます。
私はこれまで二重埋没、フェイスリフトなど色々な整形をしてきましたが、顔全体に与えるインパクトは鼻整形が歴代1位だと思っています。
メイクの時間が減った
施術前はノーズシャドウとハイライトをしっかり入れていましたが、鼻筋がしっかり通った今は何もしていません。メイクが薄くなったことで、雰囲気が柔らかくなったように感じます。
もちろんメイク時間も大幅に短縮。コスメ代だけでなく、時間の節約にもつながりました。
オンライン会議映えした
ライターという仕事柄、オンラインでインタビューや打合せをすることが多いのですが、顔に立体感が出たことで画面映りがよくなりました。
仕事にビジュアルは関係ないといえど、画面映えすることで、自信をもってコミュニケーションできるようになったと実感します。
プリモ麻布十番クリニックを選んでよかったと思うこと
ここでは、仕上がり以外の部分で、プリモ麻布十番クリニックを選んでよかったと思うポイントをご紹介します。あくまでも個人的な意見ですが、どなたかのご参考になればうれしいです。
カウンセリング時に名刺をいただけた
これまで7軒でカウンセリングを受けたことがありますが、名刺をいただいたのはプリモ麻布十番クリニックの大場先生が初めてでした。
受け止め方は人それぞれだと思いますが、私としては「名刺を渡す=患者さんに真摯に向き合う」といった姿勢の表れのひとつと感じました。
待合室とメイクルームが完全個室
一般的に、美容クリニックの待合室はひとつのスペースにソファーがいくつか並べられていることが多いなか、プリモ麻布十番クリニックはすべてが個室。案内のタイミングも配慮されているようで、他の患者さんとすれ違うことがほとんどありません。
またメイクルームが完全個室なのもうれしいポイント。美容クリニックのメイクルームはパーテーションで仕切られているタイプが主流ですが、他の患者さんが隣にいると何かと気を使ってしまいます。一人でゆったり洗顔やメイクができる個室は有難いです。
理想の写真を手術室に貼ってもらえる
プリモ麻布十番クリニックでは「なりたいイメージの写真」と「NGなイメージの写真」を持参できるうえ、手術室にそれらが貼られます。
私の経験上、手術室にイメージ写真を貼るクリニックに出合ったことがなかったため、安心して手術に臨めました。
駅に直結
麻布十番駅からエレベーターで直結しているので、地下鉄でアクセスする際は地上を歩く必要がありません。
ギブス抜去までの1週間は日焼け止めがしっかり塗れなかったため、紫外線が気になりましたが、地階から直接行けるので安心でした。
プリモ麻布十番クリニックの気になる点
反対に、プリモ麻布十番クリニックの気になった点をお伝えします。
全身麻酔代がやや高め
全身麻酔は時間によって料金が異なり、今回の手術では22万円(税込)でした。おそらく美容クリニックのなかでは高めだと思います。
一方で素人目に見ても、手術室の設備は最先端であるため、料金が高いのは致し方がないのかもしれません。
術後感染症補償プランを提案される
見積り時には「術後感染症補償プラン」(33,000円/税込)が提案されます。これは術後に早期感染した場合における、点滴や内服薬、初回修正手術などの費用が補償されるというものです。
万一への備えとなるのは安心ですが、そうそう感染は起こらないのでは...思ってしまうのが本音。プラン加入は必須ではないものの、受付カウンセラーさんにやや強めにおすすめされたため、”入らないといけない雰囲気”を感じました。
「保険はできるだけ入らない」をモットーとしている私としてはもやもやした気持ちになりましたが、安心をお金で得られると考えれば高くないのかもしれませんね...。
鼻整形の反省点
「もっと早く施術しておけばよかった」に尽きます。なんとなく「失敗が怖い」と思っていた鼻整形ですが、これほど顔全体に立体感が出るとは思ってもみませんでした。20代の頃に施術しておけば、人生の景色は変わっていたかもしれません。
とはいえ、これだけ仕上がりに満足できたのは、大場先生の技術があってこそだと感じています。20代の頃に大場先生に出合うのは難しかったと思いますし、他のドクターでは別の結果になっていたかもしれません。これもこれで良いタイミングだったと受け止めています。
まとめ:鼻整形は顔全体の印象がガラリと変わる施術!だからこそドクター選びは慎重に行うべき
いかがでしたでしょうか?
筆者のプリモ麻布十番クリニックでの鼻骨幅寄せ、鼻中隔延長、鼻背部軟骨移植術の施術体験をご紹介しました。
「イメージと違った」などといった理由から、修正する人が多いといわれる鼻整形。そんな中、1回で仕上がりに大満足できた私はとても幸運だと思っています。
ハードルが下がりつつある美容整形ですが、大金をつぎこむのですから、絶対に後悔は避けたいもの。そのためにも、複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較したうえで信頼できるドクターを見つけるのが理想的といえるでしょう。
この記事が、鼻整形を考えている方のお役に立つことができればうれしいです。