小顔整形の一つである「バッカルファット除去」。フェイスラインのたるみが改善できる施術ですが、「頬がこける」「効果がない」といった情報も散見されるため、施術を受けようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
筆者もそんな一人でしたが、頬の膨らみを解消したく、バッカルファット除去施術を44歳で受けてみました。この記事では、施術したクリニックや費用、手術の痛みやダウンタイムの症状、施術を受けてよかった点、反省点などをお伝えします。
「バッカルファット除去の効果が知りたい!」「手術後の痛みが気になる...」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バッカルファット除去施術前
まずは施術前の状態を確認。2ヶ月ほど前に、フェイスリフト(ミドルフェイスリフト)と頬の脂肪吸引を受けています。頬全体のたるみは改善されたものの、口横のもたつきがやや気になるところ...。
私は体重的には痩せ気味ですが、遺伝的に丸顔のため、顔の脂肪は相当しぶとい様子。特に笑ったときに横にお肉が広がるのが気になって仕方がありませんでした。
「こうなったら取れる脂肪はすべて取ってしまえ」という想いから、バッカルファット除去を受けることに。なお、クリニックはフェイスリフトでお世話になった高須クリニック 名古屋院を選びました。
前回の記事で書いたとおり、高須幹弥氏のあっさりしたカウンセリングに違和感を覚えた筆者。が、前回の施術でポイントが数万円貯まったため、有効活用するべく同クリニックを選んだという訳です。
バッカルファット除去とは?
ここでは、あらためてバッカルファット除去について簡単にご紹介します。さまざまなクリニックのHPを参考に、わかりやすくまとめてみました。
バッカルファットとは頬の内側にある脂肪の塊のこと。若い頃は頬の上部に位置しているものの、加齢ともに垂れ下がることで、フェイスラインのたるみが生じやすくなるそうです。
このバッカルファットを取り除くことで、たるみや下膨れ感が解消できるうえ、将来のたるみ予防にも効果的とされています。
ちなみに、頬の脂肪吸引は皮膚の表面から管を挿入しますが、バッカルファット除去は口の中を切開するのが特徴。外からは傷跡がわからないこと、粘膜なので皮膚より傷の治りが早いことが美点のようです。
バッカルファット除去のリスクは「頬のこけ」
たるみや下膨れ感、ほうれいが線が解消できるバッカルファット除去ですが、デメリットやリスクも散見されます。
その代表格が「頬がこける」というもの。たとえば、大手美容外科の城本クリニックでは、以下のように解説されています。
バッカルファット除去によって顔瘦せが実現した後、自然に痩せた場合、頬がこける、または頬にくぼみが生じる可能性があります。
城本クリニック公式ホームページより引用
さらに城本クリニックでは、バッカルファット除去の適応がある人の特徴として「頬の内側の粘膜をよく噛む人」と説明されています。
バッカルファット除去によって良い結果が得られる可能性がある人の特徴として「よく頬の内側を噛んでしまう」というものがあり、頬が外側に向けてだけではなく内側に対しても大きく張り出しているような場合はバッカルファットが多いと考えることができます。
城本クリニック公式ホームページより引用
高須クリニックでバッカルファット除去
頬のボリュームがあるうえ、頬の内側の粘膜を頻繁に噛んでいた筆者。適応は絶対あると確信していましたが、実際に高須幹弥氏に診てもらったところ、やはり適応という結果に。カウンセリング当日に手術しました。
ちなみに筆者は東京在住なので銀座院で施術したかったのですが、「高須ポイントカード」は発行した院でしか使えません。筆者はフェイスリフトを名古屋院で施術したため、そのポイントは名古屋院での利用に限られます。
高須クリニックでの手術を検討している方には、ぜひ押さえていただきたい注意点です。
バッカルファット除去の手術の流れ
高須クリニックのバッカルファット除去の流れはざっくり以下のとおりです。
1.頬の内側の粘膜に局所麻酔注射
2.麻酔が効いたら、メスで粘膜を切開
3.切開した部分から、適量のバッカルファットを除去
4.傷口を溶ける糸で縫合し、完了
筆者の場合、局所麻酔の注射を打つときは「チクッ」とした痛みを感じましたが、麻酔が効いてからは全く感じませんでした。
ただし、意識はあるので「メスで粘膜を切れらている感」「脂肪が取り出されている感」「縫合されている感」はありました。
バッカルファット除去のビフォーアフター
それでは、施術前と施術後の変化を見ていきましょう。(アプリカメラで撮ったため左右反転していますが、加工はしていません)
施術前は頬の下半分がぷっくりしていますが、施術後は全体的にボリュームが減った印象です。下膨れ感も改善され、フェイスラインがすっきりしました。
2ヶ月後はこんな感じに。笑ったときに頬が横に膨らむのが悩みでしたが、施術後は気にならなくなりました。
バッカルファット除去の施術直後
施術直後の状態もご紹介します。こちらは施術後5時間後。頬の下半分が大きく腫れ、まるでリスのようなほっぺたに!
なお、高須クリニックでは施術後、口の中を清潔に保つことができれば食事OKとしています。ですが、実体験を踏まえると、施術後5時間くらいまでは固形物を食べるのは難しいと思うところ。
というのも麻酔が効いているため、奥歯を上手く使うことができず、食べ物が口の奥にぎっしり詰まってしまうんです。筆者の場合、施術後3時間後くらいに新幹線でひつまぶし弁当を食べたのですが、ご飯粒が奥歯の内側と外側に詰まってしまい、とにかく大変でした。
したがって、食事は施術前に済ませていたほうが賢明かと。施術後、どうしてもお腹が空いてしまう場合は、ウィダーインゼリーのようなゼリー飲料を摂るのがよいかと思います。
バッカルファット除去のダウンタイムのリアルな感想
手術直後は頬がパンパンに膨らんだものの、翌朝にはほとんど引きました。施術後2、3日はわずかな腫れがありましたが、マスクで隠すほどではなかったです。
フェイスリフトの施術後2週間は腫れや内出血がひどく、帽子&マスクなしで外出するのは到底無理だったので、その差に驚きました。なおフェイスリフトと違い、バッカルファット除去は施術後1週間、フェイスバンド装着が不要なのもうれしいポイントでした。
また、縫合した糸は2週間ほどで溶けました。それまでは歯磨きのときに少し気を遣う程度で、日常生活に特に支障はなかったです。
なお高須クリニックでは、術後数日間は毎食後、イソジンうがい液で口の中をよくすすぐように指示されます。筆者は大丈夫でしたが、あの独特の臭いが苦手な方には辛いかもしれません。
まとめると、バッカルファット除去のダウンタイムは「施術直後は頬がパンパンに腫れるものの、翌日以降は特に辛いことはなかった」というのが正直な感想です。
あくまでも筆者の感覚ですが、術後翌日から会社や学校に普通に行けるのではないかと思います。
バッカルファット除去を受けて感じたこと
フェイスリフト+頬の脂肪吸引だけでは改善しきれなかった、「頬の膨らみ」が解消できたので、施術して大満足です。頬のボリュームが減ったことで、横顔もすっきりしたのもうれしい変化でした。
また施術後は、頬の内側の粘膜を噛むことが一切なくなったので、あらためて効果を実感しています。
反省点としてはズバリ「20代のうちにやっておけばよかった!」に尽きます。子どもの頃から丸顔で、20代では下膨れ感に悩み、30代からは頬のたるみに悩んでいた筆者。もし20代でバッカルファットを除去しておけば、これらのコンプレックスは大きく軽減されていたのではと思います。
なお、バッカルファット除去の手術費用は330,000円(税込)。決して安くないお値段ですが、自分に自信を持って仕事できると思えば、価値ある支出だと感じています。
まとめ:バッカルファット除去は顔のたるみや頬周りが気になる方におすすめ
以上、 筆者のバッカルファット除去の体験をご紹介しました。
「頬がこける」というデメリットがあるバッカルファット除去ですが、筆者のように頬にボリュームがある方、頬のたるみが気になる方には選択肢の一つに入れてもよい小顔施術といえそうです。
一方で、頬の脂肪が少ない方は安易に施術せず、信頼できるドクターに適応かどうかをしっかり見定めてもらうのがよいでしょう。
この記事が、バッカルファット除去を考えている方のご参考になれば嬉しいです。